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【FX・株の基本】移動平均線とは?見方と使い方を世界一やさしく解説!


「テクニカル分析って何から学べばいいの?」

多くのトレーダーが最初に学ぶ王道のテクニカル指標、それが**移動平均線(Moving Average)**です。

チャート上に表示される滑らかな線を見たことがありますか?あれが移動平均線です。多くの投資家が利用するため、相場の流れを読み解く上で非常に重要な武器になります。

この記事では、そんな移動平均線の基本的な意味から、具体的な見方、そして実践的な使い方まで、どこよりも分かりやすく解説していきます!


そもそも移動平均線とは?

Line chart with moving average moving up between financial figures and data. Stock market and exchange information, growth, progress, wealth, investment.

移動平均線とは、過去の一定期間の価格(主に終値)の平均値を計算し、それを線で結んだものです。

毎日変動するローソク足だけを見ていると、今の相場が上昇しているのか、下落しているのか、大きな流れが分かりにくいことがあります。

そこで移動平均線を使うと、価格の細かなブレが平滑化され、相場の方向性(トレンド)や勢いを視覚的に捉えやすくなります。いわば、相場の「平均的な流れ」を示してくれる道しるべのようなものです。


移動平均線の種類は?まずはSMAとEMAを覚えよう

移動平均線にはいくつか種類がありますが、まずは最も代表的な2つを覚えましょう。

  • 単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
    • 最もスタンダードな移動平均線です。
    • 計算方法は非常にシンプルで、設定した期間の終値をすべて足し、その期間の数で割るだけです。
    • 特徴: 計算方法が単純なため、ダマシ(誤ったサイン)が少ない反面、値動きへの反応が少し遅れる傾向があります。
  • 指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)
    • 直近の価格に比重を置いて計算される移動平均線です。
    • 特徴: 最近の値動きをより重視するため、SMAに比べて価格変動への反応が早いのが特徴です。そのため、トレンドの転換をいち早く察知したい短期トレーダーに好まれます。

初心者の方は、まず最も広く使われている「単純移動平均線(SMA)」から使い方をマスターするのがおすすめです。


移動平均線の見方と基本的な使い方

では、実際にどうやってチャートを分析するのでしょうか?基本はたったの2つです。

① 線の向きと位置でトレンドを判断する

これが最も基本的な使い方です。

  • 右肩上がり + ローソク足が線の上: 上昇トレンド(買いが優勢)
  • 右肩下がり + ロー-ソク足が線の下: 下降トレンド(売りが優勢)
  • 横ばい + ローソク足が線に絡みつく: レンジ相場(方向感がない)

移動平均線の傾きが急であるほど、そのトレンドの勢いが強いことを示します。

② サポート&レジスタンスとして使う

移動平均線は、しばしば**支持線(サポート)抵抗線(レジスタンス)**として機能します。

  • 上昇トレンド中: 価格が移動平均線まで下がってくると、そこで反発して再び上昇することが多い(サポート)。押し目買いの目安になります。
  • 下降トレンド中: 価格が移動平均線まで上がってくると、そこで反落して再び下落することが多い(レジスタンス)。戻り売りの目安になります。

なぜなら、「この線まで価格が戻ってきたら買おう/売ろう」と考えているトレーダーが世界中にたくさんいるからです。


【実践編】ゴールデンクロスとデッドクロスを使いこなす

移動平均線を複数本使うことで、より強力な売買サインを読み取ることができます。その代表格がゴールデンクロスデッドクロスです。

通常、短期線(例:25日線)と中長期線(例:75日線)の2本を使います。

ゴールデンクロス(Golden Cross)

短期線が、中長期線を下から上に突き抜ける現象のこと。これは、最近の価格平均(短期)が過去の価格平均(中長期)を上回ったことを意味し、強力な買いサインとされています。本格的な上昇トレンドの始まりを示唆します。

デッドクロス(Dead Cross)

短期線が、中長期線を上から下に突き抜ける現象のこと。ゴールデンクロスとは逆で、強力な売りサインとされています。本格的な下降トレンドの始まりを示唆します。

注意点:

ゴールデンクロスやデッドクロスは非常に有名なサインですが、必ずしも100%機能するわけではありません。特にレンジ相場では、クロスが頻発して「ダマシ」となることも多いので注意が必要です。


期間設定はどうすればいい?

移動平均線を使う上で悩むのが「期間設定」です。決まった正解はありませんが、一般的によく使われる期間は以下の通りです。

  • 短期線: 5日、10日、20日、25日
  • 中期線: 50日、75日、100日
  • 長期線: 200日

これらの期間は多くのトレーダーに意識されているため、機能しやすいと言われています。自分のトレードスタイル(短期・中期・長期)に合わせて、複数の期間を組み合わせて使うのが一般的です。

移動平均線の注意点・デメリット

万能に見える移動平均線にも弱点があります。

  1. 反応が遅れる(ラグがある)あくまで過去の価格の平均なので、実際の値動きよりもワンテンポ遅れて反応します。価格が急騰・急落した際には対応が遅れがちです。
  2. レンジ相場(ボックス相場)に弱い価格が一定の範囲で上下するレンジ相場では、移動平均線は横ばいになり、頻繁に価格とクロスします。この状況でゴールデンクロスやデッドクロスを参考にすると、売買を繰り返して損失を重ねる(往復ビンタ)可能性があるので注意が必要です。

まとめ:移動平均線はテクニカル分析の土台

今回は、テクニカル分析の王道である移動平均線について解説しました。

  • 移動平均線は相場の大きな流れを読むための指標
  • 線の向きや位置でトレンドを判断できる
  • ゴールデンクロスは買い、デッドクロスは売りのサイン
  • レンジ相場では機能しにくいので注意

移動平均線だけで勝つのは難しいですが、他のテクニカル指標や分析方法と組み合わせることで、その威力は格段に上がります。

まずはあなたのチャートに移動平均線を表示させて、実際の値動きと線の関係をじっくり観察することから始めてみてください。きっと新たな発見があるはずです!

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この記事を書いた人

Xとの出会いと「証券会社選びの放浪者」時代
私がFXの世界に足を踏み入れたのは、今から約10年前。
当時は皆さんと同じように、どの証券会社が良いのか全く分からない**『証券会社迷子』**からのスタートでした。

「スプレッドの数字が一番小さいから」という理由だけで口座を開設しては、「ツールが使いにくくてチャンスを逃した…」「サーバーが弱くて大事な時に固まった…」といった後悔を繰り返す日々。

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